水戸城(みとじょう、別名:馬場城、水府城) – 水戸徳川家が居城とした連郭式の土造りの城

水戸城の概要・歴史・構造等

名称 水戸城
別名 馬場城・水府城
所在 茨城県水戸市
築城年代 1190年
築城者 馬場資幹
遺構 土塁・空堀・門・藩校
スタンプ設置場所 弘道館料金所窓口
関連HP

水戸城は、百名城の14番目に指定されていて茨城県水戸市にあります。
石垣を利用していない土造りの連郭式の平山城です。
平安末期に馬場資幹が現在水戸第一高校がある本丸付近に居館を築いたことから始まります。
応永年間(1420年代)に、江戸氏に攻められて落城し、江戸氏の本拠地となった。

1590年に起きた豊臣秀吉の小田原征伐で江戸氏は後北条氏からの働き掛けもあって豊臣方として参陣せずに日和見を決めたため、豊臣方として参陣した常陸太田に本拠を置く佐竹氏に攻められて、落城し江戸氏は滅亡しました。

佐竹氏も、関ヶ原合戦の際に中立の構えを崩さなかったため、戦後に秋田に転封となりました。
ちなみに、秋田に転封となった佐竹氏は幕末まで大名として残り、現在(2024年5月)でも秋田県知事に末裔が就任しています。

佐竹氏が転封されたあとは、御三家の一角である水戸徳川家の居城となりました。
水戸藩の2代藩主は、テレビ時代劇「水戸黄門」で有名な水戸光圀です。

幕末には、天狗党の乱で水戸城下が戦場になっています。

・水戸城の構造

北側を那珂川、南側を千波湖(現在は埋め立てられているが、水戸駅の南側まで湖だった)を天然の濠として、東側に伸びる丘陵に築かれ本丸、二の丸、三の丸が巨大な堀切で仕切られたていて、土塁と空堀で構成された戦国期東日本での典型的な城郭です。

本丸と二の丸の間の空堀にはJR水郡線が通っていて、二の丸と三の丸の間の空堀には県道232号線が通っています。

本丸は、水戸第一高校となっていて水戸城唯一の建築物の遺構である薬医門があります。

二の丸には、水戸第三高校や水戸第二中学などがあり、大手門や御三階櫓などが復元されています。

三の丸には、弘道館が残っています。三の丸東側には、大きな空堀が現存しています。

水戸城へのアクセス・駐車場、スタンプ設置場所

水戸城の百名城スタンプの設置場所は、弘道館の入場券売り場の窓口です。
係員の方に、声を掛けるとスタンプを出してもらえます。
弘道館の入場料金は400円ですが、スタンプを押すだけなら入場料金は不要です。

水戸城には、専用駐車場は特にありません。
弘道館に、10台程度の駐車場が無料で利用できるので、車なら弘道館の駐車場利用がおすすめですね。
公共交通機関なら、JR水戸駅から徒歩10分程度です。

周辺の史跡や観光スポットとしてなら、水戸駅前の水戸黄門像・水戸東照宮・水戸東武館、少し足を伸ばせば三大名園のひとつ偕楽園があります。

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